コロンビアの正統派ヘヴィメタルMEKANIXのデビューアルバム。80年代US正統派の雰囲気を漂わせつつ南米臭さも若干感じる重厚で分厚いメロディに、ガシガシ刻むリフ、 魅力たっぷりの熱いギターワーク、哀愁のバラード、耳にズンズンと響き渡る中高音域で歌うシンガーも情感たっぷりに歌い上げ、グイグイ押してくるだけのバンドかと思いきや柔軟さも兼ね備えたメタリックな楽曲が多く個人的にツボにハマったアルバムです。お気に入りは強烈なインパクトがあったイントロに流麗なギターソロ、エネルギッシュに歌い上げるシンガー、コーラスにグッと惹きつけられた#1、ニヤニヤが止まらない殺傷力たっぷりのスラッシーなナンバーの#2、キャッチーさも感じる正統派ミドルチューンの#4、熱いリフから攻撃的に攻める疾走チューンの#5、 #6、クラシカルなインストの#8です。全曲英語で歌っているのですがスペイン語でも聴きたくなるような安定した力強い声にうっとりしてしまいました。 80年代US正統派スピードメタルやスラッシュメタルが好きな方も楽しめる好盤です。