1991年に発売されたベスト盤のリマスターCD盤。

ちなみに私のは下のトリビュートとセットになっているものですが、これだけでも売っています。 なんといっても音質が全然違いますね(笑)。ちょっとびっくりしました。レトロな音が苦手な方はいいかもしれません。 私にとって初めてのV8が本作でした。何にも分からん私にとっては、最適のベストアルバムでした。 80年代に活躍していた彼らの音は、荒々しく地を這うような、まさにアルゼンチンメタルが動き出した当時そのままの音。 かすれたシャウト気味のVoや、綺麗にまとめられていない擦れた音が新鮮に感じました。 多くのアルゼンチンのバンドが憧れた姿が窺えます。 選曲は1st、2ndからがほとんど。今となっては、もっと3rdの曲も入れて欲しかったと思ったりして。

★収録内容★

1. Ideando La Fuga(2nd)

2. Brigadas Metalicas(1st)

3. No Enloguecere(3rd)

4. Muy Cansado Estoy(1st)

5. Destruccion(1st)

6. Hiena De Metal(1st)

7. La Mano Maldita(2nd)

8. Lanzado Al Mundo Hoy(2nd)

9. Antes Que Los Viejos Reyes(3rd)

10. Angeles De Las Tinieblas(1st)

11. Momento De Luchar(2nd)

12. Cautivos Del Sistema(2nd)

1982～1987年までのレア音源集。 デモ・ヴァージョンやライヴ音源など14曲も入ってます。音質は最悪です(笑)。 が、デモやライヴ音源なんてかなり貴重なものではないでしょうか？なのでよく聴こえなくてもしょうがないんです。 なんといってもV8のライヴ映像が付いているのが凄い！まさか動いている映像が見れるなんて凄いと思います。 1982/11/08に行われた野外でのライヴ映像と、1987/10/11に行われたライヴ映像が見れます。 1982年の方はなんだか隠し撮りしたかのような映像で、近くにいる人の話声とかであまり聴こえなかったりとかします(汗)。 おいおいアフロが邪魔してる～、ってことがあったり・・・。当時の興味深い映像が見れます。 ステージの前の方だけが立っていて真ん中の人々はお行儀よく座っています。 ステージ上はスタッフが整備してるし・・・。ヘヴィ・メタルがまだまだ浸透していないのが良く分かります。 とっても辛い時代だったんだなぁ～と実感してしまいました。

★収録内容★

1～6. デモ・ヴァージョン

1. Jucio Final (Destruccion)

2. Voy A Enloquecer

3. Parcas Sangrientas

4. Vomitando Heavy Metal (Tiempos Metalicos)

5. Asqueroso Cansancio (Muy Cansado Estoy)

6. La Hiena de Metal

7～9. 1983/10/7.8のライヴ

10～12. 1984/4/14のライヴ

13～14. 1986/01/18のライヴ

15. 1982/11/08 "B.A.ROCK" からDestruccion, La Mano Maldita,

Muy Cansado Estoy, Parcas Sangrientasのライヴ映像

1987/10/11 "TAIWAN" なる場所でのライヴからTragico Sigroのライヴ映像

彼らの最後のアルバムとなってしまった3rd。 メンバー・チェンジのせいでしょうか、今までのどのアルバムよりもメロディーが際立っています。 もちろんV8ならではのスタイルは健在です。今までは、まず感情が前に出ていた感じでしたが、今作はメロディーが前に出ている感じです。 最後の作品ということもあるし、哀愁を帯びたフレーズも出てくることもあり、なんだかとっても悲しい気分になってきます。 4曲目 "El Vivo Sustento Del Inquisidor" の映画のように余韻を残し終わっていくところや、 5曲目 "Antes Que Los Viejos Reyes" の今までにない哀愁とパワー溢れるバラード・・・もうちょっと聴きたかったなぁと思ってしまいます。 ちなみに、V8の創始者Ricard Iorio(B)とRicardo Chofa Moreno(G)で作った曲 "Voy A Enloquecer" が歌詞を変え "No Enloquecere" となって3曲目に収録されています。

これで解散してしまったとはいえ、彼らはまだ終わってはいませんでした。多くの若者に影響を与え、その若者達が現在活躍している多くのバンドなのです。 そして、V8に参加した人たちが新たなバンドを作り、彼らが中心となってアルゼンチン・メタルを盛り上げていきました。 南米のみならず活躍しているRATA BLANCAやHORCAS、 LOGOS、HERMETICA等の大物バンドがそうです。 今現在も活躍し、今度は彼らが多くの若者に影響を与えています。

その後、短い期間ですが、元メンバーが集まりV8の再結成がありました。 1996年4月13日に行われたMETAL ROCK FESTIVALにて、V8の再結成ライヴが行われ、 そのときのライヴを収録した 「HOMENAJE」 というライヴ・アルバムが出ています。

そのときのメンバーは下記の通り

Alberto Zamarbide(Vo)Osvaldo Civile(G)

Miguel Roldan(B)Gustavo Rowek(Ds)

Alberto Zamarbide(Vo)のダミ声に歌心が出てきた？2nd。 独特のオーラ漂う前作に比べると、少し聴きやすくなった感じです。音楽性に幅が出てきたことが窺えます。 この作品で私がV8を知るきっかけとなったLÖRIHENがカヴァーした "Cautivo De Un Sistema" の原曲が聴けます。 行き場を失った怒りをぶつけたような力強くインパクトある曲で、原曲の方はエコーがかかったような感じですが、いかにLÖRIHENがこのインパクトを壊さずにカヴァーしたのかが良く分かります。 このアルバム発表後Osvaldo Civile(G)とGustavo Rowek(Ds)はバンドを去ることになりました。 その後、Walter Giardino(G)とMiguel Roldan(G)が新しいメンバーとして迎えられますが、Walter Giardino(G)は、しばらくしてバンドを去ってしまいます。

余談ですが、その後元V8のGustavo Rowek(Ds)も参加し、あのRATA BLANCAを結成します。

デビュー作である今作はまさしく "時代が動き出した" アルバムと言えるでしょう。 アルゼンチンにおいて "ヘヴィ・メタル" というジャンルが確立していなかった時代に、 世間の流れに逆境するかのごとく自ら道を切り開いていき "ヘヴィ・メタル" というジャンルを確立してしまった、 アルゼンチンのメタル・ゴッドと呼ぶにふさわしいバンド、それがV8です。 きっと、本国では本当に凄いバンドなんだと思います。V8トリビュートの参加メンバーをみれば、どれほどの凄い影響力を持っているかが分かると思います。

V8は1979年にRicard Iorio(B,Vo)とRicardo Chofa Moreno(G)によって結成されました。 当初はこの2人にドラム1人を加えた3人体制で、Ricardo Iorioがベースとヴォーカルを兼任していました。 それから、専任のヴォーカリストを迎え、結成時のメンバーであったRicardo Chofa Moreno(G)が脱退し、V8のメンバーが固まったのは1982年の頃でした。 そのメンバーというのは創始者Ricardo Iorio(B)とAlberto Zamarbide(Vo) Osvaldo Civile(G) Gustavo Rowek(Ds)でした。 そして、1983年に発表された1stアルバムが今作です。

で、その中身というと時代を感じさせる古臭い音で、非常にストレートな音楽です。 歌うというよりは吐き捨てたような歌い方に、ひたすらギターを刻みまくっているような感じで、 全体的に勢いで押しまくったように感じます。しかし、なんだか凄く圧倒されるんです。 凄い存在感があります。"カリスマ"という言葉がしっくりくるかもしれません。 現在の私がコレだから、当時は凄いショックな出来事だったに違いありません。 新しい風が入ってきた瞬間でしょう。あぁ、この存在感が皆の心を動かしたんだぁ～、と納得させられる作品です。

もう一人のV8の創始者であるRicardo Chofa Moreno(G)について少し、追記しておきます。 V8が大きく飛躍する前にバンドを去ることになった彼は、喘息等の病気を抱えており、それがバンドを去る理由の一つでもあったみたいです。 V8脱退後、Ricardo Iorio(B)らとともにLETALというバンドを結成したりしていたみたいですが、 1984年に亡くなられたそうです(1960～1984年という短い人生でした)。

しかし、Ricardo Iorio(B)と共に作った曲は後のHORCASやALMAFUERTE、V8の3rdらで甦り、彼の曲は生き続けています(HORCAS参照)。

アルゼンチンのメタルゴッドV8のBOXです。

1st～3rd + 1982～1987までのレア音源集の4枚組とV8のヒストリーが分かるブックレット付きです。 残念ながら、スペイン語なので分かりません(涙)。 いつか解読できることを願って、大事にとっておきますがな・・・。 でも、写真を眺めているだけでも、なんとなく当時が垣間見れていいものですよ！！ 中のレビューは上に書きましたので、無知な自分ですのであまり彼らのことは語れませんが、興味を持って頂けたら幸いです。

2011年3月12日、アルゼンチンはブエノスアイレスで行われたV8のトリビュートライヴを収めたDVDです。 今はもう伝説のバンドとなってしまったV8ですが、解散後もその影響は計り知れず、今もアルゼンチンのバンドやファンから敬愛され続けるバンドです。 V8が切り開いた道が、今日のアルゼンチン・メタルへと繋がっています。今回、V8のトリビュートバンドとして集結したメンバーで、V8のメンバーだったのはGustavo Rowek(Ds)一人だけで、彼は1～2nd時のメンバーでした。 その他は、HORCASからWalter Meza(Vo)とTopo Yanez(B)、 HERMETICAからTano Romano(G)、というアルゼンチン・メタルで活躍しているバンドから集められました。 かなりライヴ慣れした面子が集まっているので、かなりオススメの内容となっています。

フロントマンWalter Meza(Vo) が仕切るライヴは、もうHORCASのライヴのようです。 観客を操りまくりです(笑)。無邪気に笑う彼の表情を見ても、観客の反応を見ても分かるように、V8というバンドはアルゼンチン・メタルには欠かせない存在なのです。 偉大なバンドだからとか、そんな理由なんかは関係なく、今も昔も身体が反応してしまうのです。 V8が好きな人達が集結した、そんなライヴです。 V8を知らない人達も、きっと一緒に歌いたくなような曲があるのではないでしょうか。

Walter Meza(Vo) が赤いライトで照らされた8曲目 "Si Puedes Vencer Al Temor" で、 Tano Romano(G)がダブルネックのギターに持ち替え演奏しています。 このギターは、嘗てのV8のメンバーOsvaldo Civile(G) が所有していたギターのようで、彼への敬意を表しているようです。 残念ながら、彼のV8を見る機会はもうありませんが、彼の魂は様々な人々によって受け継がれていることが分かります(HORCAS参照)。 ちなみに、今回結成したトリビュートバンドでのライヴは、暫く行われるようです。

★収録曲は以下の通り(以下曲名は原曲名で表記)★

1. Momento De Luchar (2nd)

2. La Mano Maldita (2nd)

3. Ciega Ambicion (3rd)

4. Tiempos Metalicos (1st)

5. Cautivo De Un Sistema (2nd)

6. Angeles De Las Tinieblas (1st)

7. A Traves De Los Tiempos (Homenaje)

8. Si Puedes Vencer Al Temor (1st)

9. Ideando La Fuga (2nd)

10. Antes Que Los Viejos Reyes (3rd)

11. Parcas Sangrientas (1st)

12. Muy Cansado Estoy (1st)

13. Voy a Enloquecer (Demo)

14. Lanzado Al Mundo Hoy (2nd)

15. Hiena De Metal (1st)

16. Brigadas Metalicas (1st)

17. Deseando Destruir Y Matar (2nd)

18. Destruccion (1st)

上記と同じ2011年3月12日に行われたライヴを収録したCDです。 内容はDVDと同じで、ちゃんとドラムソロも入っています(CDには不要じゃないのか？？)。 トリビュートバンドとはいえ、各バンドのファンも観に来ていますから手は抜けません。 ミスもありますが、さすがのパフォーマンスで、音源だけでも楽しめます！

もう一つのV8のトリビュート。 こちらはさっぱり分からないバンドばかり参加しています。 アレンジもちょっと違った方向に行っております(笑)。 デス声のAntes Que Los Viejos Reyes(3曲目)はびっくりしたがカッコよかったりします。 Ciega Ambicion(5曲目)は・・・ある意味びっくりした。 オカマみたいなひっくり返った声で熱唱するもんで、大爆笑してしまいました。 でも、こちらはメタルとは違った感じが多いので、おもしろさは抜群です！!

かつてV8のメンバーとして活躍し分裂していったHERMETICA、 ALMAFUERTEのV8が聴けます。 貫禄が違いますね。

アルゼンチンのメタルゴッドV8のトリビュート + ベスト盤 "NO SE RINDAN"(1991) のリマスター盤がついた2枚組です。

V8を知るきっかけとなったのは、LORIHENの企画盤でのカヴァー。 あくまでもカヴァーだが、私にはインパクトあり過ぎのその曲は、しっかりと頭に刻み込まれていました。 ある日、偶然これを発見し購入したというわけです。 購入したのは2枚組のものですが、トリビュート盤だけでも売ってます。 参加バンドは・・・知っているバンドが少し、ほとんど分かりませんね(汗)。 アルゼンチン以外にも、チリ、ペルー、メキシコ、ブラジル、パナマ、スペイン、ウルグアイのバンドが参加しております(新しい世界が開けるかも・・・)。