様々なバンドで活躍している才能豊かな人達がかつて在籍していたバンド、そんなバンドの一つがこのHUMANIMALです。 1st発表後、ドラムのLucas Cordascoが脱退し、新メンバーMariano Calarota(Ds)が加入し活動は続いていましたが、 残念ながら2003年にバンドは解散してしまったようです。 その後Juan Soto(Vo)はMAGIKA、 Leonardo Palmieri(Key)もMAGIKA、 BARILARI、WATCHMENへ、 Pablo Soler(G)はソロ活動中心やゲスト参加等、 その他のメンバーもそれぞれの道を進んで行きました。 それから5年が経ち、完全に過去のバンドになっていたころ、 なんと、かつてのメンバーが再び集結し、HUMANIMALが復活しました。 その復活作が、2枚組みとなっている今作といったわけです。

復活作といっても新曲ではなく過去の作品の再発といったところで、1st＋かつてのライヴ音源とゲスト参加ヴァージョン他が収録された2枚組となってます。 1stはそのまんまのHUMANIMALを、CD2では下記の参加者がメインの、 ちょっと雰囲気の違ったHUMANIMALを楽しむことができます。 メンバーのJuan Soto(Vo)以外の人が歌った楽曲がメインで収録されています。 彼らの楽曲は非常に聴きやすい良質の楽曲ばかりなので、過去の作品ではありますがオススメです。

★CD2 参加者★

1. Marcelo Pardo(Vo)

2.3.6.7.11. Lowi Novello(Vo) - 初期メンバー

4.5.8.10.13. Ivan Sencion(Vo) - JERIKO、WATCHMEN

14. Adrian Barilari(Vo) - RATA BLANCA、BARILARI

1.2.3.6.7.11. Gustavo Canete(Ds)

9. Mariano Calarota(Ds) - 1st発売後のメンバー

12. Leandro Bordicelli(Ds)

14. Fernando Scarcella(Ds)

Daniel telis(G) - DANIEL TELIS PROJECT

★CD2 収録内容★

1. 1999年9月のライブより

(「Metal Rock FestivalIII」にも収録)

5. Los Ojos del Dragon (RATA BLANCAのカヴァー

「Tributo a RATA BLANCA」にも収録)

9. Welcome Home (METALLICAのカヴァー

「Tributo a METALLICA」にも収録)

12. Nothing to say (ANGRAのカヴァー

「Tributo a Los Reyes del Metal」にも収録)

14. Guerrero del Arco Iris (RATA BLANCAカヴァー

2002年8月のライヴより)

なかなか凄い面子が揃っていて今となってはなんだか貴重な気もするアルバム、それがこの作品です。 このバンドは、アルゼンチンメタルを盛り上げていったバンドの一つKAMIKAZEの元メンバーHoracio Pinasco(B)とアルゼンチンを代表するギターリストPablo Soler(G)によって1992年に結成されました。 その後、何度かメンバーチェンジがあり、Leonardo Palmieri(その後MAGIKA、BARILARIへ参加)、Mariano Mazzei(G)、Lucas Cordasco(Ds)、そしてJERIKOのヴォーカリストだったJuan Soto(その後MAGIKAへ)が加わり、 HUMANIMALが本格的に誕生しました。 ちなみに、今作でコーラスで参加しているJERIKOのヴォーカリストIvan Sencionも在籍していた頃があったようです。

そんな人達が参加しているHUMANIMALは、ネオクラシカルで少しプログレッシヴなメタルをやっています。 そんな作品は、Juan Soto(Vo)の熱唱ぶりも気持ちいいし、 口ずさんでしまいそうなフレーズに元気になれそうな曲が多く、全体的に気持ちよくすんなりと聴けてしまう作品です。 アルゼンチンのインギーと言いたくなるPablo Soler(G)のギターも楽しめますが、 Leonardo Palmieri(Key)のフレーズがとても好きです。 個人的には、タンゴのようなフレーズが入っていたのも楽しめました。 とてもオススメの作品でとても素晴らしいバンドですが、残念ながらその後の作品が出ていないようです。 この作品後、ライヴもしていますし、トリビュート作品などにも参加していましたが、バンドとしての活動はもうないようです。 各自で様々なバンドで活躍していますので、そちらでの活躍を見守りましょう。